プロテオームのご相談例です。
ある植物のWTと変異体についてiTRAQと2D-LCを実施することを考えています。サンプル調製はどのように行えばよいでしょうか。
回答です
サンプルを全て一緒に送って解析という事であれば、iTRAQと2D-LCの送料をまとめることができますので、費用が浮きます。
さて調製方法ですが
- タンパク質抽出
- アセトン沈殿
- アセトンが残った状態での送付
というステップで御願いします。
最初の組織を破砕して、タンパク質の抽出を行う方法ですが、サーモフィッシャーより製品が出ております。もしくは、シグマアルドリッチに植物プロテオミクス用のタンパク質抽出およびタンパク質沈殿のキットがございます。
アセトン沈殿ですが、
こちらのプロトコルで実施して、問題なくできることを確認しております。
沈殿後のサンプルは次のバッファーに溶解させずに、アセトンが10〜20ul程度残った状態で保存してお送り下さい。
乾燥させすぎるとトリプシン処理に影響がでるので、その点はご注意下さい。