1990年代後半から2000年代初頭にかけて大腸菌、出芽酵母、ヒトで相次いでゲノムの解読が報告されて以降、ポストゲノムの解析が盛んに謳われて久しい。言葉としては使い古された感があるが、解析面での技術がようやく追いつき、蓄積し始めたデータを使って深い議論ができるようになりつつあるというのが現状ではないだろうか。DNA、RNA、タンパク質以外にも解析対象を広げ、細胞全体、組織全体で生物をとらえるための挑戦が進んでいる。今回の特集では、オミックス解析で利用されている装置やデータベースを紹介するだけでなく、ヒトでの多層的な解析の取組みや、植物でのメタボロミクス解析の事例を取り上げながら、オミックス解析の一端について紹介したい。BioGARAGE vol.25より
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