生命科学の発展が多様な産業を生み出してきた
生命科学研究を深めることは、生命現象の解明はもちろんのこと、発酵、作物品種改良、創薬など、常に新たな産業を生み出すこととも密接につながってきました。分子生物学や細胞生物学の発展だけでなく、機械工学、材料工学、情報科学といった他の分野の発展にもともない、生命科学の成果が単なる物質生産だけではなく、他の産業とも結びつきはじめています。そして、これまでバイオに関わりのなかった機器メーカーやサービス業も、この分野に目を向け始め、コラボレーションが起こり始めています。
バイオ・ヘルスケア分野の起業家発掘プログラム
バイオサイエンスグランプリ
こうした背景の中、生命科学の新たな可能性を開く技術開発、明らかになった知見や生み出した知財の事業化を加速することが、バイオサイエンス業界の活性化をさらに進めると我々は考えています。
バイオサイエンスグランプリは、バイオ、ヘルスケア分野で、こうした自分(たち)のシーズを形にしたいと考えている人材・チームを発掘し、新たなコミュニティを作り出していくことを目的としたビジネスプランコンテストです。書類選考を経て最終選考会で選出されたチームは、この分野で難しいとされる知財戦略やビジネスモデル構築をメンターとともに進めながら、シーズの事業化を目指します。
バイオサイエンスの場合、対象である生物を研究するための技術、試薬、装置などの基盤領域と、研究の中で得られた発見や発明を製品やサービスに結びつけるところで様々な事業が生まれています。バイオサイエンスグランプリは、こうした領域で新たなビジネスを仕掛けようとする研究者・技術者に開かれた取組みです。